青少年音楽プロジェクト・福島『絆』コンサート / ”マリア・テレージア生誕300周年”での鯉のぼり展示 

2017年10月14日

*「絆」プロジェクト:2011年より結成され、これまでに多くのコンサートを開催し、音楽を通して2011の東日本大震災被災地へ支援活動をされています。

 震災後6年経った今もこの事実を風化させず、これからもウィーンから未来を担う青少年を応援し続ける為に「絆」プロジェクトは、2年後2019年の日本・オーストリア友好150周年、及び東日本大震災10年に当たる2021年に向けて、福島から青少年の音楽家をウィーンに招聘し、演奏会や文化交流を通して音楽の都・ウィーンでの支援を目標に活動されています。先日、10月14日に「福島 青少年音楽プロジェクト 絆コンサート」を開催される事になり、日本人学校の生徒さん達に描いてもらった希望、応援の念を込められた鯉のぼりを開場玄関に飾らせて頂きました。

当日は15歳最年少ピアニスト•児島響君、ウィーン交響楽団ソロチェリストとして演奏されていた吉井健太郎さんと福島出身でピアニスト、またこの絆の企画者コーイェダー・酒井ゆかりさんの演奏、また「絆」合唱団•ウィーン、そして女帝マリアテレジアが愛した、ドイツマイスター・k.u.k・ウィーンレギメンツカペレIR4の方々の演奏がありました。「絆」合唱団で歌われた〝群青〟と言う曲は、震災後、不安や友だちを失った心の痛みから音楽の授業で歌を歌えなくなった福島県相馬市小高区の小中高学生の生徒さん達が、亡くなった、そして疎遠になってしまった仲間を思い会話や日記、そして作文などを書き、それを同校音楽教論の小田美樹さんにより歌詞、そして曲付けをされたものでした。復興支援のために出演して下さった音楽家の方々のすてきな演奏で、心温まるすてきなコンサートでした。

シリア難民の子供達との鯉のぼりワークショップ/ハタイ県 inトルコ  2017年7月15日〜23

 2014年からアラブ婦人の会・ウィーンの方々とトルコ南部にあたるハタイ県での、シリア難民支援の一環で鯉のぼりプロジェクトを行っています。昨年、今回と、渡航情勢が悪くなり、ウィーンに住んでいるシリア難民の方々はビザをもらえず一緒に行けない形になっています。そんな中、ビザをもらえる私たち小グループでの活動になりました。

ウィーンから持っていった鯉のぼりを掲揚し、皆どんな中でもたくましく生きていきたいね!と、鯉のぼりを描いてもらったり、お遊戯やお絵描きなどの機会がほとんどない子供達に、3日間、アンタキア市にあるサッカー練習場、また2時間ほど離れた町に住む難民の方々と、その地域の集会場をお借りしてワークショップを楽しんでもらいました。カポエラと言うブラジルの格闘技ダンスで、体の鍛え方、そして他人との距離感をどう保つか、などのスポーツワークショップもありました。他にも人形劇、顔ペインティング、歯の磨き方、写真をとってみよう!などがあり、子供達もとても楽しんでいました。

PDFデータ:絆/トルコハタイ県での鯉のぼりワークショップ報告書

鯉のぼり報告2017/11